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 今回書かせてもらうのは、1996年9月27日(2000年6月1日に廉価版が発売)にトンキンハウスから発売されたPS(プレイステーション)用ソフト『黒ノ十三』というホラーサウンドノベルゲームの個人的主観による考察です。

 このゲームは、知名度では『弟切草』や『かまいたちの夜』には及ばないものの、隠れた名作と呼ぶに相応しい内容である。少しでもその魅力を自分の手で世間に伝えるべく、これから数回に渡ってブログに書いていこうと思う。
 僕は、前述のようなサウンドノベル系のゲームが大好きだ。故にこのジャンルのものはほとんど購入しているが、このゲームは、僕がプレイした中でもかなり印象的な作品である。
 本作は、監修を推理作家の綾辻行人氏が務めており、完全に独立した13のシナリオをプレイヤーは読み進めていく。各話の途中には5、6箇所ほど3択による選択肢が存在して、その中の一つをプレイヤーは選んでいく。
 だが、三つの中で正解の選択肢は一つだけで、間違った物を選ぶと即ゲームオーバーというシステムになっている。
 各シナリオの結末はほとんど救いの無い物であり、読み終わった後はほとんどの方が暗い気分になるだろう。また使用されている実写画像も他のホラーノベルゲームよりも不気味さが強調された物が多く、それが好くシナリオを引き立てている。僕がこのゲームを推す理由は、その2点に尽きる。
 それでは、これから本作の13話のシナリオのあらすじと評を書いて行こう。

第1話 「仮面」
 10歳の少年ゆうきは、深夜までTVゲームで遊んでいた。そんな彼に母親は言う「夜中まで起きて遊んでいる子は仮面人にさらわれちゃうぞ」。
 仮面人 それは白い不気味な仮面の顔をしており、深夜に現れて人々をさらう空想上の怪人のこと…。
 内心では仮面人のことを恐れていたゆうきは、渋々床に着く。だが、真夜中目を覚ましたゆうきは両親が家からいなくなっている事に気づく。
 両親を求めて街を彷徨うゆうき。そんな彼が見たのは、空想の産物だったはずの仮面人たちであった!! 仮面人たちが徘徊する街の中で、ゆうきを待ち受ける運命とは? そして、仮面人に隠された意外な秘密とは!?

 正直言って13話の中では、どちらかというと地味な話だ。
 全体的に、リアリティがとても希薄で、怖がるよりも「おいおい、そんな訳無いだろう」と思ってしまう。
 が、実はこれこそが製作者たちの狙いではないか、と僕は考える。大人向け、というよりも児童書にある“怖い話”の要素が突き詰められているのだろう。
 仮面人のグラフィックはかなり不気味であり、実際に夜中にあんなものと遭遇したら大人でも叫んでしまうだろう。こういう、ある意味単純な手管でユーザーを怖がらせる事が出来るのは流石と言うべきかなかぁ…。
 以下次回に続く。
[ジェイド@ケンタロス]
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2008.06.22 Sun l ゲーム l トラックバック (0) l top