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「マイナー怪獣」の定義を示せ
「あのパチ怪獣のコーナーでさあ」って話を切り出されることが少なからずあります。う~ん、「パチ怪獣のコーナー」なわけじゃないんだけどな。でも、このところの傾向じゃそう思われても仕方ないか。
 まあ、こういうブログは見た人が楽しんでくれればいいわけだから、あまり細かいことは言わなくてもいい、と思っていたのですが、一応採り上げる範囲を示しておいた方が誤解がないだろうと考え、今回はマイナー怪獣の定義を示すことにしました。
写真①写真②
 写真①は『バンダイ』の『ゴジラ』。メジャーなメーカー製のメジャーな怪獣です。この場合の「メジャーな怪獣」とは「テレビドラマや映画になったり、漫画や小説となって出版されたりした、その人形そのもの以外にメディア露出があった怪獣」と理解してください。実際に「メジャー」と言える程の知名度があるかどうかとか、人形が先か/メディアが先か、という作品の形態は問わないこととします。
 写真?は当コーナーの初期の頃採り上げた『インペリアル』(米国)製の『ゴジラ』。正規品ですからパチでも何でもないですが、普通のわが国のオモチャ屋さんでは余り見かけないものですから。グッズの存在としてマイナーだ、という判断でした。
 さて、ここまでは余り厳密な定義づけなくパチ怪獣、あるいはパチモン(スター)なんて言っていましたが、実際にパチ(無版権コピー)が存在するのはメジャーなものに対してのはずですから、単にマイナーな怪獣というだけのものを「パチ」と言うのは間違ってますよね。でも、「パチモン」という名称は自分(多賀)ではとても気に入っているので、このブログでは研究対象のマイナー怪獣に対する尊称とすることとし、無版権コピーのニセ物は『ニセモン』と呼ぶことにしましょう。

写真③-1写真③-2
写真③ 後ろ(背中のトゲ、尻尾の長さ)とか足趾の長さなんかは一応加工してある。もっと特徴的な部分を変えるべきだと思うけどなあ
写真④
写真④ ザラブ星人モドキ(右)とアメゴンモドキ。パチモンストルム(当コーナー第18回参照)と同じメーカーらしいです
 写真はニセモンの2大形態です。まず写真③は正規品から型抜きした、正真正銘の(?)丸パクリ。私はこういう商品は嫌いです。別に道義的に立派なことを言いたいわけではなくて、商品として魅力を感じないからですね。
 写真④は一応原型は造っているニセモン。もちろん、だからといって誉められたことではありませんが、正規品にはないキャラ人形が存在したりするので、マニアとしては「何も感じない」と言ってしまうと嘘になります。
写真⑤
 次は『マガイモン』。ニセモン程丸パクリではないものの、「これは余りに○○に似てるだろ」というもの。これも原型は造っているものと、型ヌキでパクったものに付け足したり削り取ったりして原型にしているものの2種類があります。後者は、前述の写真③の例との間に線引きが難しいですな。

 以上の定義に収まらない、いわばオリジナルモンスターが「パチモン」となるわけですが、私はこの仲間をさらに2つに分けています。
 1つはこの定義に純粋に沿ったパチモンですが、パチモンでありながら元々ある程度の知名度を持った、微妙にメジャー寄りなパチモンも存在するのです。

写真⑥写真⑦
 写真⑥は前回紹介した『ゴルゴジラ』の仲間。こういった怪獣は発売当時積極的に宣伝されることもなく、正式な名称もありません。だからこそパチモンなわけですが。
 それに比べると写真⑦は幸せ。再建マルサンのキャラクターで、登場した1970年頃、盛んに自社媒体(『怪獣新聞』)などで露出されました。それゆえ記憶に残るものもあり、90年代には一部が復刻されたり、出版物で採り上げられたりしたわけです。
 また、『大協』というメーカーは当時人気のあった中岡俊哉さんの著書(下の写真)に登場する怪獣を人形化しているため、今となっては知名度が高いとは言えないにも拘らず、今回決めた定義に従えば、メジャーだということになってしまうのです。

『世界の怪獣』と『新・世界の怪獣』
『世界の怪獣』はUMA本のはずなのですが、紹介されている事例はみんなフィクション(笑)。『新・世界の怪獣』の方は完全な小説で、多少頓珍漢な所もあるものの、それなりに面白いです。秋田書店・刊
 あ、でも、中岡先生のこの著書自体を「文章表現のパチモン」と考えると、ある意味究極のパチモンの形なのかも。まあ、何事にも例外はつきもの、ということで。
[多賀もちゆき]
2010.08.06 Fri l 特撮・怪獣 l トラックバック (0) l top

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